サーモン陸上養殖をより効率化する画像認識技術に関する研究開発 AI for land-based salmon farming

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本プロジェクトは、日建リース工業株式会社が主体となり実施された事業の一部です。この事業は、2020年度から2021年度にかけて、静岡県より支援を受け実施されました。

助成事業名称: MaOIプロジェクトにおける海洋技術開発促進事業
事業名称: サーモン陸上養殖をより効率化できるセンサーデバイスシステムの技術開発と陸上養殖技術の開発
実施主体: 日建リース工業株式会社
構成員: 東海大学海洋学部株式会社AmaterZ国立大学法人静岡大学、学校法人千葉工業大学 (STAIR Lab)

近年、多種多様な水産物の安定供給という観点から養殖が注目を浴びています。事実、令和2年には水産政策として養殖業成長産業化総合戦略が策定されており、養殖への期待の高さがうかがえます。この総合戦略にも記述されている通り、安定供給を行うためには養殖の効率化が一つの鍵となっています。

STAIR Labは構成員として本開発事業に参画し、人工知能技術による養殖の効率化を目指しました。具体的には、株式会社AmaterZと連携し、以下のシステム開発に取り組みました。

魚のサイズ推定システム
水槽内の魚の統計量を測定するため、フィッシュポンプ(魚搬送用の透明チューブ)を通過する魚をカメラで撮影し、その動画から各魚の大きさ、通過した匹数を自動で計測するシステムを構築しました。これによって、魚を傷つけることなく、成長度合い、匹数を手間なく確認することが可能となります。

餌ぐい定量化システム
養殖における給餌量の最適化を行うため、魚がどれぐらい餌を食べているかの定量化を行いました水槽上部にカメラを設置し、水面の動画から魚の状態を推定するシステムを構築しました。これによって、人が魚の状態を見ることなく、給餌量をコントロールすることが可能となります。

We developed an AI system for land-based salmon farming in collaboration with Nikken Lease Kogyo and AmaterZ.
This project was supported by Shizuoka Prefecture.

2022.06.20

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