【延期】ステアラボ人工知能シンポジウム 2020 「Acadexit: イノベーション企業は学術研究を求める」 [Postponed] STAIR Lab AI Symposium 2020

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※開催の延期について (2020年2月17日更新)

開催直前のご連絡となり参加予定の皆様には大変申し訳ございませんが、新型コロナウイルスの我が国における現状および参加者・講演者の皆様の健康と安全を鑑み、苦渋の決断ではありますが、2020年2月19日のシンポジウム開催は見送り、延期とすることにしました。

延期後の日程は現時点では未定ですが、
時間がかかっても必ず開催する所存ですので今しばらくお待ち頂きますようお願い申し上げます。


千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センター (ステアラボ) では、人工知能分野の研究者をお招きして最先端の研究についてご講演頂く「ステアラボ人工知能セミナー」を定期的に開催していますが、年に一度規模を拡大し、少し変わったテーマ・切り口で人工知能分野の現状をご講演・ご議論頂く「ステアラボ人工知能シンポジウム」を2017年より毎年開催しています。

今年のシンポジウムは「Acadexit: イノベーション企業は学術研究を求める」と題して3名の方々にご講演・ご議論頂きます。

Acadexit とは、我々 千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センターが考案した造語で、「研究者が大学や研究機関を飛び出してベンチャー企業等で研究活動等を行うこと」を意味します。

従来我が国では大学や研究機関が学術研究の中心的存在であり、そこで研究職を得ることは研究者にとって安定かつ自立した研究環境が保証されることを意味しました。しかし、大学等を取り巻く環境の変化や企業のイノベーション促進・人材確保等を背景に、近年その環境をなげうってベンチャー企業を起業し、あるいはベンチャー企業に参画するなどして研究の場を移す研究者が現れてきています。

前回のステアラボ人工知能シンポジウムでは、実際に Acadexit を行った優れた若手研究者の方々 3 名を招き、Acadexit に至った動機や実態、またその背景についてご紹介・ご議論いただきました (詳細は前回のシンポジウムの報告記事をご覧ください)。このシンポジウムは話題を呼び、研究者の間では「Acadexit」の語が浸透しつつあります。また、登壇頂いた 3 名の研究者のインタビュー記事がシンポジウム後に日本経済新聞に掲載されるなど、社会的な影響も与えました。

そこで今回のシンポジウムでは、Acadexit の実相にさらに迫るため、Acadexit する研究者を受け入れる側の企業の経営・運営に携わる方々にご登壇頂くことにしました。研究者を受け入れる動機や目的、またその実態 (研究・開発の態勢など) を最新の研究成果を踏まえつつ、また組織経営・運営の観点を含めてご講演・ご議論頂くことで、研究者にとってのみならず、イノベーションの促進や優秀な人材の確保・維持を課題とする企業の方々や、実際に研究者の採用を検討している方々にとっても有益なシンポジウムとすることを目指しています。

更には、これからの我が国における学術研究のあり方、大学のあり方にまで一石を投じることができればと考えています。すなわち、人口減少・少子高齢化に直面する我が国において大学は一体何をなすべきか、どのように変わっていくべきか、どのような人材を育て、どのように社会に貢献するのか。Acadexit という現象から新しい大学像を発見し、実践することのヒントが見つかればと考えております。

【登壇者】

【日時】
2020年2月19日 (水) 12:55-16:35

Date and Time:
February 19th, 2020 (Wed.) 12:55 – 16:35

【会場】
千葉工業大学 東京スカイツリータウンキャンパス
(東京都墨田区押上一丁目1番2号 東京スカイツリータウン® ソラマチ8F)

Venue:
Tokyo Skytree Town Campus, Chiba Institute of Technology, 8F solamachi, Tokyo Skytree Town®, 1-1-2 Oshiage, Sumida-ku, Tokyo 131-0045 Japan

【プログラム】

  • 12:55 〜 13:00
    • 開会
  • 13:00 〜 13:30
    • 講演 1: 諏訪 正樹 氏 (オムロン サイニックエックス株式会社 代表取締役社長)
      • 「OMRON SINIC Xの「近未来デザイン創出」への挑戦」
        • 本講演では、社会課題が解決された近未来を想像し実現に必要な事業形態や技術などのアーキテクチャーを設計する「近未来デザイン」創出の拠点として設立された同社の活動の紹介を通じて、社会における学術研究の有り様や必要とされる人材像などについて議論する。
  • 13:30 〜 14:00
    • 講演 2: 北岸 郁雄 氏 (株式会社マネーフォワード Money Forward Lab 所長)
      • 「Money Forward Lab 設立背景とミッション」
        • 当社は創業以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションとして、すべての人のお金の課題を解決すべく、データの見える化を通じて、幅広いサービスを提供してきました。しかし、データをテクノロジーの力でさらに利活用することにより、すべてのユーザーへ、より良い価値を提供できると考え、2019年3月にMoney Forward Labを設立しました。
           同ラボは、「お金のメカニズムを解き明かすことで、人生に笑顔と驚きを。」をミッションとして、テクノロジーとデータを駆使し、家計・資産・会計の少し先の未来を可視化することで、すべてのユーザーのお金に対する漠然とした不安や課題を解決することを目指しています。
           本講演では、同ラボの設立背景、ミッション、ビジョン、バリューに触れ、さらに研究方針や領域、具体的な研究テーマとその進捗について概説します。また、上場企業2社で研究組織を立ち上げた経験から得た知見をもとに、研究組織の設計・運用の考え方などについて概括します。
  • 14:00 〜 14:30
    • 講演 3: 加藤 真平 氏 (東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授 / 株式会社ティアフォー 取締役会長兼最高技術責任者)
      • 「Autoware on Board」
        • Autoware is becoming a common software platform for research and development of autonomous driving technology. So many prototypes of autonomous vehicles are built on top of Autoware. In this talk, a new profile of Autoware is presented, which moves forward with automotive-oriented specification of embedded boards. In particular, Autoware is now available with the 96Boards products, enabling new prototypes of autonomous vehicles with low-power platforms. Beyond the core modules of Autoware, useful open tools, utilities, and services to enrich Autoware are also presented, such as mapping and machine learning. Finally, the roadmap for Autoware towards the post 2020 era is provided, and this talk is concluded with introduction of autonomous vehicles powered by Autoware.
  • 14:30 〜 15:00
    • コーヒーブレイク
  • 15:00 〜 16:30
    • パネルディスカッション
  • 16:30 〜 16:35
    • 閉会

The details are written in Japanese and the talk will be given in Japanese.

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