STAIR Lab

近年、脳の機能やその生理学的知見の多大な蓄積が進むなか、脳神経網をモデルにした学習機能をもつソフトウェアによる情報処理機構が長足な発展を示している。特に深層学習(deep learning)と呼ばれる機械学習方式は、人間の柔らかな知能の実現を強く示唆する機能をもつことが明らかになり、これを期に近年GoogleやFacebookを含む多数の企業が人工知能に関する研究所を設立している。

一方、コンピュータは、今や我々の生活に欠かせない社会インフラとして広く普及・浸透し続けており、携帯電話、自動車、運輸、商取引、金融、娯楽にいたるまで、もはやコンピュータの恩恵を受けていないサービスを見つける方が困難なほどである。このため、コンピュータを効率よく、かつ意図通りに正しく動作させるために必要不可欠な要素技術の一つである、ソフトウェア技術の重要性が益々高まっている。また、人工知能研究の成果を迅速に社会へ還元するという観点からも、ソフトウェア技術の研究・発展は重要である。

このような背景から、人工知能とソフトウェア技術を様々な側面から研究・開発する機関を設立し、社会からのニーズに技術的に応じ、もって社会の発展に貢献し、かつ大学本来の使命である人材育成等に資することは、大変意義深いことであろう。

2015年4月 ステアラボ 所長
米澤明憲

Members

米澤 明憲

所長

Ph.D. 1978年 MIT大学院電気工学及び計算機科学博士課程修了。この間、同人工知能研究所にて研究助手。帰国後、東京工業大学理学部情報科学科助手を経て同教授。1989年東京大学理学部情報科学科教授。2006年同情報基盤センター長。2011年理化学研究所計算科学研究機構副機構長。米国計算機学会(ACM)フェロー、国際オブジェクト技術協会(AITO)ダール・二ゴール賞、紫綬褒章など。2015年4月よりSTAIR所長。

MITのHewitt教授による並列・分散計算の枠組みであるACTOR理論をベースに、並列オブジェクトという概念を提唱し、これに基づくプログラミング言語の設計、その並列・分散コンピュータ上での実装などを行った。イリノイ大学のKale教授のグループでは、並列オブジェクトを基礎としたスパコン用のプログラミングシステムを開発し、分子生物学等の分野におけるシミュレーションで大きな成果を上げている。

人間の言語獲得、ニューラルネットワーク、人工知能、プログラム検証、オブジェクト指向技術、ソフトウエア工学

竹内 彰一

主席研究員

工学博士。1979年東京大学大学院工学系計数工学修士。同年三菱電機中央研究所に入所。1982年から86年まで第五世代コンピュータプロジェクト(ICOT)に出向。1991年ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャ、96年ソニー株式会社アーキテクチャ研究所所長、2005 年ソネット(株)シニアリサーチフェロー。2015年4月よりSTAIR主席研究員。

人工知能、ニューラルネットワーク、コンピュータヒューマンインタラクションの研究等、幅広い分野で研究に従事してきた。コアにあるのは人間(知能)への興味。80年代の第五世代コンピュータプロジェクトにも参画。ソニー(株)およびソネット(株)では ビッグデータ解析、Web マイニング、ネットワークサービスの開発等に従事。

幼児の言語獲得、会話・経験を重ねるごとに賢くなる人工知能、ニューラルネットワーク全般、画像・シーン認識

前田 俊行

主席研究員

2006年3月東京大学より博士号 (情報理工学) 取得。同年4月より東京大学大学院情報理工学系研究科・助手。2007年4月より同研究科助教。2012年4月より理化学研究所計算科学研究機構・利用高度化研究チーム、チームリーダー (2016年4月より兼務)。2016年4月よりSTAIR主席研究員。

プログラム検証・解析とシステムソフトウェアについての研究や、大規模並列計算機を使い易くするための研究などソフトウェア技術に関する研究・開発に従事。コアにあるのはソフトウェアと計算機への興味と夢と希望。

プログラミング言語、システムソフトウェア、仮想化・コンテナ技術、大規模並列計算機を使い易くするためのソフトウェア、人工知能研究・開発を支援するためのソフトウェアなど

安部 達也

上席研究員

2007年12月東京大学より博士(情報理工学)取得。2002年3月京都大学理学部卒業。2007年9月東京大学情報理工学系研究科退学。2007年10月より産業技術総合研究所テクニカルスタッフ、2008年4月より同研究所特別研究員、2009年4月より京都大学特定助教、2011年4月より理化学研究所特別研究員、2013年4月より同研究所研究員。2015年11月より現職。

計算とは何かということに興味を持ち、プログラミング言語の理論と実装、プログラム検証の研究に従事。

プログラミング言語、プログラム検証、並行・並列・分散計算など

吉川 友也

主任研究員

2013年4月から日本学術振興会特別研究員(DC1)。2015年9月奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。博士(工学)。2015年10月よりSTAIR主任研究員。

これまで、カーネル法に基づく機械学習研究や、ソーシャルネットワーク上の情報拡散の数理モデルに関する研究に従事。

吉川友也の個人ページ

機械学習、社会現象のモデル化等のデータマイニング、自然言語処理など

Peter Bryzgalov

主任研究員

2006年モスクワ大学より博士号(物理数学)取得。並列プログラム開発・性能解析のためのソフトウェアの研究・開発に従事。2016年4月よりSTAIR主任研究員。

これまでに参加した主なプロジェクト:

並列計算、高性能計算、並列プログラム性能解析ソフトウェア、並列プログラム開発環境、Eclipse IDE、仮想化技術、Docker

Alumni

秋葉 拓哉

元・研究員 (非常勤)

2011年東京大学理学部情報科学科卒業。2013年同大学院情報理工学系研究科修士課程修了。2015年同研究科博士課程修了。同年より国立情報学研究所助教。同年よりJST さきがけ研究員。2015年11月よりSTAIR研究員(非常勤)。2016年7月より株式会社 Preferred Networks。

人工知能、データベース、情報検索などを応用に見据え、大規模データ利活用の鍵となるような、実用的なアルゴリズムとデータ構造の開発に取り組む。

アルゴリズム,データ構造,グラフ理論,ネットワーク科学

Projects

人工知能

  • 幼児の言語獲得・学習の過程を、ニューラルネットワークを用いてモデル化し、
    コンピュータによりシミュレーションすることを目的とする研究・開発
  • 膨大な写真画像の内容を正確に分類できる技術の研究・開発

ソフトウェア技術

  • ソフトウェアが意図通りに動作するかを検査する、プログラム検証手法の理論から実践までの研究・開発
  • 仮想化技術やソフトウェアコンテナ技術を応用したソフトウェアの開発・テスト・実行環境の研究・開発

人工知能のソフトウェア技術への応用

  • 機械学習のような人工知能技術ベースとしたソフトウェアの解析・検証手法の研究・開発
  • 人工知能系のソフトウェアを高速・効率的に実行する手法の研究・開発

Recruit

チャレンジ精神旺盛でナンバーワンになろうという気概のある人を求めています。

募集職位

教授、准教授、助教、相当の研究員

応募資格

  • 博士号取得者あるいは取得予定者
  • 上記に加え、以下のAあるいはBの要件を満たす方

A. ディープラーニングを含む機械学習全般、自然言語理解、画像認識、 音声認識、並列分散処理、等の分野において論文出版実績、大規模解 析問題の解決実績のある方

B. プログラミング言語、システムソフトウェア、アルゴリズム、高性能計算など、計算機科学の分野において論文出版実績、大規模システム 開発実績、コンテスト入賞実績など、その他実績のある方

任期・待遇

採用年度を含む3ヶ年度は年度毎の雇用契約更新制とし、その間の研究業績・素行等に問題があると判断された場合は、契約を更新しないことがあります。
最終雇用契約期間満了時点で、特に問題無しと判断された場合には雇用契約期間の定めのない専任研究員に身分変更します。

※ 雇用契約期間中は、雇用契約期間が定められていること以外、処遇面等は雇用契約期間の定めのない専任研究員と同一です。

応募方法

以下の内容を下記メールアドレスまでお送りください。

(1) 履歴書(写真貼付)
(2) 研究業績リスト
(3) 主要論文のpdfファイル(5編まで)
(4) これまでの研究概要と今後の研究計画 (A4版2枚程度)
(5) 研究業績以外の特記事項(もしあれば)
(6) 応募者についての所見を求め得る方3名の氏名と連絡先

recruit at stair.center

CIT STAIR Lab / ステアラボ

千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センター

Software Technology and Artificial Inteligence Research Laboratory

設立年月日:2015年4月1日
所長:米澤明憲

〒275-0016
千葉県習志野市津田沼2-17-1
千葉工業大学津田沼キャンパス4号館2階
JR津田沼駅より徒歩1分

お問い合わせ
電子メール:info _AT_ stair.center

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